ドイツのワイン
2018.05.15ぶどう栽培地の北限に近いドイツ。
ここのワインの特徴は何と言ってもリンゴ酸の舌に刺激がある甘さ、糖分です。
だからこそ飲みやすく、ワインはドイツワインから始めた人も多いのではないでしょうか。
ドイツワインがいかに糖分にこだわっているかは、
ワインの格付けが糖度別になっているのを見てもわかります。
まず一番糖度が低く低ランクなのはターフェルヴァイン。次がQbAです。
ここまでのクラスは糖分が低いため、人工的に糖分を加えて
アルコール度数を上げる補糖が認められています。
でも一番上のクラスのQmPには認められていません。
QmPにも下からカビネット、遅摘みのシュペトレーゼ、
完熟房選びのアウスレーゼ、過熟粒選びのベーレンアウスレーゼ、
貴腐のトロッケンベーレンアウスレーゼ、そして厳寒日まで収穫を遅らせ
凍り付いたぶどうから造るアイスヴァインがあります。
ちなみにアイスヴァインは数年に一度しか造れない高価なワインです。
ということは、ドイツワインを飲む時は、その本流、
補糖をしてないカビネット以上、できればぶどうの果汁を
ビン詰め直前に詰めてないことの多いシュペトレーゼ以上の
リースリングを飲んでいきたいです。
実は甘みを求めるドイツワインは、カビネット以下で
当然のようにワインにしかなかったぶどうの果汁を
ビンに入れているのです。
やはりワインの醍醐味は自然の甘さで味わいたいものですね。
また、ドイツワインの歴史は、リースリングを中心に展開されてきた、
ぶどう品種改良の歴史でもあります。
ドイツワインのラベルは慣れるまで、腹が立つほどややこしいけど、
基本は村名プラス銘柄名。
糖分があるから料理には合わせにくいけど、
オンリーワインで飲むには味も価格も手ごろです。